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「北杜会」
第212回北杜会報告
大きな写真になります

伊藤悦敬氏(高18回) から 前野氏(高18回)へのメールです。


----- Original Message -----
From: "伊藤 悦敬" 

Cc: "青山 史朗" 
Sent: Thursday, May 15, 2003 11:57 PM
Subject: 第212回北杜会5/13報告


> 在京同期会のみなさんへ
>
> 今回は残念ながら18期は私一人の参加でした。是非次回6月16日(月)は
> 18期同期加藤俊一くんが講師です。演題は社会に開かれた医療をめざして
> 「骨髄バンクと臍帯血バンク」です。須田次朗くんが紹介役です。
> 18期同期の結束力と友情を大いに示したいものです。万障繰り合わせて
> ご参加ください。よろしくお願いします。
>
> さて第212回北杜会報告です。熊谷巧くん御苦労さまでした。
> 講師は私の推薦した日興アントファクトリー渇長の19期・熊谷巧くんで、
> 18期の同期会にも2年連続参加してくださっていますから、お知り合いに
> なっている方も多いと思います。演題「ベンチャー企業への期待と現況」
> でした。門外漢の私には解からない専門用語もありましたが、普段は
> 聞けない話ばかりで、世界から「優雅なる衰退」と囁かれてらしい日本経済
> のことについて、お陰で私にも少しは理解できたと思っています。
>
> 彼は日興キャピタルの社長でしたが、会社合併作業(すなわちリストラ)を
> ここ数年続けてきて、今に至ったとのことです。彼の株式市場での経歴は
> むしろ事業会社調査、リサーチセンターの仕事が長く、日興證券の中では
> 二十年以上、未上場の有望な会社に長期資金投資を専門にするベンチャー
> キャピタルをやってきたそうです。日経連などの委員や、各大学でも講師を
> 勤めてきていて、つい3月にも東北大をはじめとする専門科学技術を企業化
> に繋げようとする試みを仙台二高の同窓生を中心に始めている「仙台エン
> ジェルフォーラム」の講師をしてきたそうです。
>
> 現在の日本経済の問題点は、ハイテク産業の世界での競争力低下、
> 少子高齢化への無策、従来型の景気浮揚策の無力化、日本的経営
> (完全雇用、終身雇用など)の賃金体系が通用しない、高コスト(過剰投資、
> 過剰設備、高賃金など)体質にある。また今後の経済指標は@株価(最高
> 時39,800円から現在8,200円になっている正直な数字)とA新起(企)業率
> (新しい会社ができる割合は現在、日本は3%で、廃業率4%。ちなみに
> 欧米は新起業率10%以上で廃業率は日本と変わらない)に見て取れる。
>
> 展望をひらく鍵は、ベンチャー企業の育成(起業経費の日本平均1,500万円
> アメリカは500万円)による雇用の拡大と事業の拡大、そして大企業の再活
> 性化(縦割りシステムを変え、現場とトップの距離を無くし、リダーシップを
> 強める)とファミリー企業をベンチャー化することであろう。現在、世界に通用
> している日本の企業の多く(ソニー、ホンダ、など)が元々はベンチャー企業で
> あった。ベンチャーキャピタルの勃興期'71年ごろ、第2期'82年頃のハイテク
> ベンチャーブーム、第3期'93年〜'95年の国策による創業支援ブームを経て、
> 下火になってきている反省点は、各分野の産学官の共同性に唯一財務省
> (旧大蔵)が加わってこなかったことと、リスクを嫌うあまりに責任性の無い
> 国策とリーダーシップの欠如にあった。
>
> 今後の展望は、個人のリスクを伴う直接金融投資を増やすことと、経済の
> 仕組みを小さい時から教育していくという社会的風土を整備することであり、
> 敗者復活できる考え方やエンジェル税制(ベンチャー投資に対する税控除)
> などを思い切って生み出す必要がある。これらを自ら実践していくのが彼の
> 今後のテーマでもあるそうです。
>
> 今の株式市場は経済構造(建設中心の投資はもう古い)が変わり、需給関係
> を見極め、厚生年金などの問題がビジョンを持った形で示されないと未来が
> 開けないだろう。しかし、日本はまだまだ世界的に技術力では優位に立って
> いるし、経営者のリーダーシップがしっかり発揮されれば捨てたものではない。
> 経済も人間が動かすものであり、人間性、リスクを背負う積極性と責任性、
> 優秀な人材の育成が一番重要だと考えている。そうした意味では個人ネット
> ワークをどんどん広げて、さまざまな人間に出会っていくことも大切なことと
> 思っている。
>
> 以上が私の捕らえた熊谷氏の講演内容ですが、余りに違っていましたら、
> ご注意いただきたいと思います。
>
> ********************************************
> Yoshinori Itoh  伊藤悦敬  from HOME
>
(一部削除)

> e-mail address: y-itoh@mva.biglobe.ne.jp
> Taiwan Report Homepage:「伊藤悦敬のホームページ」
>  http://www5e.biglobe.ne.jp/~y-itoh/49411149/
>   '03 4/19更新しました。時々は見直してください。


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