謹啓 陽光日に日に輝きを増し、春近しを感じさせる今日この頃ですが、皆様に
おかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、本校では平成十二年に創立百周年を迎え、記念コンサート・シンポジウム
並びに記念式典を中心に数多くの記念事業を盛大にとり行い、また翌十三年には
創立百周年記念館「北陵館」の完成をもってその事業の一切を完了する事ができ
ました。
これ偏に多くの同窓生、生徒保護者、協賛企業、団体の方々からの物心両面での
ご支援ご協力と、推進役たる五四〇名の本実行委員会委員の皆様の多大なるご尽
力の賜と、改めて衷心より感謝申し上げるものであります。
省みますれば、本事業は平成六年の懇話会にその萌芽があり、平成七年の世話人
会から平成八年以降のワーキング・グループ会議を経て、平成九年三月の準備委
員会設立へと下準備が引き継がれ、そして同年十一月七日の実行委員会設立に至
ったものであります。
以来、足かけ五年の歳月に亘って所期の計画は着々と遂行され、百年の節目と
なるこの大事業を成功裡に終える事ができたわけですが、その締めくくりとして
本実行委員会常任実行委員会が去る二月二十二日に開催されました。その場にお
いて審議、承認された事業報告並びに会計決算報告は同封別紙のとおりでありま
すことから、ここにご報告申し上げます。
これまでの百年の歴史で培われてきた良き伝統と、本事業によってもたらされ
た有形無形の貴重なる財産を基に、仙台二高は新たな歩みを始めたわけですが、
校章の八光鋒に標される八徳の実現や文武一道の北陵精神の体現を目指し、また
二十一世紀の社会を担う有為の人材を排出すべく、さらなる実践と練磨を積み重
ねてまいる所存でございます。
何卒、皆様におかれましては仙台二高を今後ともお見守りいただき、尚一層の
ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、先ずは略儀ながら書中をもちま
して御礼とご報告にかえさせていただきます。 敬白
平成十四年二月吉日
宮城県仙台第二高等学校
創立百周年記念事業実行委員会 会長 堀田康哉
宮城県仙台第二高等学校同窓会 会長 西沢潤一
宮城県仙台第二高等学校父母教師会会長 湊 敬一
宮城県仙台第二高等学校 校長 佐藤三之
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