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(2000.2/19作成)
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昭和二十一年当時の思い出
高2回 菊地 哲丸
先に行われた衆参同日選挙を前にして、河北新報が戦後の選挙の記録をシリーズで
連載し、なつかしく読ませて貰った。
戦後第一回の総選挙は二十一年四月に行われ、定員九名に四十二名が立候補した。
当時、私は中学三年生であったが、近所の友人達とつれ立って演説会に行ったもの
である。
裸電球のついて建具店の板の間に座って、熱心に聞き感激したものであった。
特に、M候補の演説は弁舌もさわやかで、内容にも感銘をうけた。
内容は今でも鮮明に憶えているが紙面の都合で省略する。
M氏が当選したらさぞかし良い政治ができるだろうと期待したが結果は落選であった。
後から一桁であり翌年の候補者には名前がなかった。
思想にうえていた当時の思い出である。
学校ではある知名人が講演し「山桜あれも雲かと多数決」という川柳を披露し、
行きすぎた民主主義を風刺したり拠り所を失った戦後の一断面であった。
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