思い出の二高生活 | |
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高16回 福田 喬 |
在学中、一番の思い出は同期会の席上、いつも話題になる昭和三十八年総体第三日目
授業ボイコット事件である。 当日、バスケットが優勝をかけ一高と対戦するのに、学校は異例にも授業を行う旨通告。 収まらない我々三年生の1/3と1〜2年生若干がボイコットをして応援へと向かった。 当然、学校側は処分を発表、賛否両論は新聞にも大きく採り上げられるに至った。 十七〜十八歳の多感な時代である上、当時二高は校長の交替と共に大きく変りつつあり、 伝統にあこがれて入学した私共は、入学時から反発し続けていた気持が一度に吹き出した ことを覚えている。 しかし、卒後十七年目に同期会「北陵互輪会」(東京オリンピックの年に卒業の為、 五輪をもじった。)を結成した際、当時の小圷校長にお声をかけると「一番印象の深い 連中である」と心良く御出席頂き、当時の経緯、判断を述べられたことは、そろそろ 責任のある立場に到着しつつある私共に大いに参考になるものであった。 しかるに先年創立八十周年の歴史の中に一行としてふれられていないのは、なんとも 割り切れない・・・・と考えている小生はまだまだ青二歳か? |
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