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(2000.3/12作成)
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ラグビー部復活のころ
高1回 矢野 直孝
昭和二十一年八月に部活が再開された。
部員は裸同然、皆裸足であった。
黒川浩監督(中三十八回)の指導でいきいきと練習を始めた。
裸足でのスクラム、それでも押しているのかと発破をかけられて、益々ヒッタラコク
なり、足の裏がむけるのではないかと思いつつ必死に押した。
たった一つのボール、楕円のはずが西瓜の様にふくれ、それを横にパスをするのには
苦労した。
それでもボールに触れるのが嬉しかった。
初めての仙商との公式戦の時、阿部主将(中四十七回)が苦労して集めたジャージと
スパイクを手渡され身につけた時の感動、そして初めてのスクラム。
こんなに楽に押せるのかと大感激、いまだに忘れられない。
食物も碌にないのに皆よくやったものだと思う。
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