ラグビー部復活のころ | |
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高1回 矢野 直孝 |
昭和二十一年八月に部活が再開された。
部員は裸同然、皆裸足であった。 黒川浩監督(中三十八回)の指導でいきいきと練習を始めた。 裸足でのスクラム、それでも押しているのかと発破をかけられて、益々ヒッタラコク なり、足の裏がむけるのではないかと思いつつ必死に押した。 たった一つのボール、楕円のはずが西瓜の様にふくれ、それを横にパスをするのには 苦労した。 それでもボールに触れるのが嬉しかった。 初めての仙商との公式戦の時、阿部主将(中四十七回)が苦労して集めたジャージと スパイクを手渡され身につけた時の感動、そして初めてのスクラム。 こんなに楽に押せるのかと大感激、いまだに忘れられない。 食物も碌にないのに皆よくやったものだと思う。 |
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