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緊褌一番

二高を想ふ
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第八十三代 応援団長
栗原慶太

 今年、仙台二高創立百周年の定期戦、二連勝で優勝し、ファイヤーストームを
行えたこと、とても嬉しく思っている。又、私が改めて二高生の素晴らしさを
実感したのは、そのファイヤーストームに於いてであった。
 多くの二高生が駆け付け、大成功に終わったファイヤーストームだあるが、
そこで二高生の力は北陵健児に相応しいものであった。
 中でも私が特にそれを感じたのが、二高の魂とも言えるであろう応援につい
てである。そこでの勝利の歌は、二高の勝利に酔い、魂込めて歌われたもので
あったし、雨か嵐かは、勇敢なる野球部を始めとする全二高生へと送られた
ものであった。そして校歌も。
 その堂々として荘厳に、そして何よりも大切に歌われた校歌が、仙台二高の
名に相応しく、今まで築かれてきた百年間の仙台二高とこれからも続くであろ
う将来の仙台二高の為に歌われていることに、私は心から感動した。
 そして今、思うのである。今までの百年間、幾世代を越えて、歌う人間は
違えども、皆同じ二高を想う心で誇り、北陵魂を込めて歌われてきた校歌、
この校歌を歌える北陵健児は素晴らしいと。
 これからも、数多くの二高生によってこの校歌は歌い継がれるであろう。
その度に、この学舎の庭で炎を囲んで歌った校歌と同じ校歌を歌っていって
欲しいものだ。そう私は願っている。
 今までの仙台二高の百年を想って、そしてこれから仙台二高が光輝くことを
信じて。


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