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定期戦PR行進 生徒と学校真っ向対立 仙台二高
 「杜の都の定期戦」と名高い仙台一高、仙台二高の硬式野球部戦を間近に控え、
二高で学校側と生徒たちの対立が起きている。学校側が、定期戦の開催を市民に
宣伝するパレードへの参加見送りを決めたためだ。
 生徒たちは、応援団員を中心に校内で署名活動を展開するなど参加を訴えている。
 毎年恒例の定期戦は10日、クリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城、仙台市
宮城野区)で開催。これに先立って8日、両校の生徒が応援歌を歌いながら市中心
部を練り歩く。
 昨年、一昨年と「仕切り役」の応援団員がいなかった二高は、2年連続でパレード
への参加を断念した。
 今年は、団長の阿部央(ひろし)さん(17)=3年=ら6人で応援団を構成。
行進参加に生徒たちの期待も高まっていた。
 ところが、学校側は4月の職員会議で行進への参加見送りを決定。庄司恒一校長は
「全校生徒の誰も経験しておらず、安全面に不安がある。一高の様子などを見た上で、
来年に生かそうと考えた」と説明する。
 学校側の決定に反発した応援団は4月下旬、2、3年生を対象に署名活動を展開。
全生徒の半数を超える署名を集めて庄司校長に提出した。
 阿部団長は「二高が勉強や部活に励んでいる姿を市民に示すとともに、気分を盛り
上げる大事な行事。生徒を信頼していないのか。ぜひやらせてほしい」と訴えているが、
庄司校長は「現時点で結論は変わらない」としている。

kikuta@sm.rim.or.jp

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